独断と偏見「カッコいいモノ」 ”椅子”
2020/05/19 23:01
これは近日中にやろうと思っていたジャンル。
好み、用途によって百人百様だと思いますが、いつも通り”まずデザイン”のつもりでした。
しかしながら、数時間いろいろ眺めていると、椅子の世界は行き着くところ工芸品。
本当にカッコいいものは職人の世界。
やはり良いものは見た目だけでなく実用で力を発揮する・・・・
であろうとしか言えないのですが・・・
やはり良いものは高価。買えるどころの話ではない。
でもこれを手作りとなったらこれでも安いかも知れない。
本気で欲しいと思ってしまう様になった。
自分もモノ作りをしているので、こういうものには惚れ込んでしまう
いつしか座ってみたいものだ・・・
今回はどうしても選べなかった日米の二つを同率一位とさせて頂きます。
どっちも触ってみたくなる美しさ。
KOMAの製品は無垢材から削り出したとは思えない曲線。
その曲線はもはや同じものを作れるのが不思議に思ってしまうほど。
大きな座面は一見切り抜いただけに見えるが厚みの曲線も複雑。
淵の部分などよく見ると背面側はせり上がり、脚を下ろす側はなめらかに下がっている。
しかも場所によって角度を変えてある。
使う側の事を考え尽くしている。
それに、この大きな座面を支える脚は数が多いとは言え、非常に細い。
これが太かったらこのスタイリッシュなイメージは出ないであろう。
重量配分もしっかり計算されてるのだろう。
カッコいいし美しい。
「KOMA ”tie chair”」


(画像引用:「KOMA」)
これは米国のチャールズ&レイ・イームズ夫妻によるデザイン。
こう言ってはなんだが、いいおじいちゃんとおばあちゃんです。
この二人がデザインするチェア。
黒革を前面に出すと高級感が出るものの、金属などが見え隠れすると私からするとちょっといやらしく感じてしまう。
しかしこのチェアは湾曲させた木材を革に負けない様にふんだんに使用している。
なので私の嫌いな「黒金」「黒銀」ぽさが全くなく、非常に上品。
そして、革の貼り方も綺麗な曲面を描いており、無駄にシワにもならず肌に木材が当たらないように盛り上げて張られている。
これは蛇足ですが、調べているとこのチェアのりプロダクト品が激安で多く売られています。(中国産)
・・・やはり質感がまっっったく違う。
本物にかなうものはないです。
「Herman Miller ”Eames Lounge Chair”」


チャールズ&レイ・イームズ夫妻




(画像引用:「Herman Miller」)
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